目次

1日目。羽田からバンコク、タマサート大学ランシット校へ。

2日目。チェンライで道に迷う。

3日目。トレッキングに出発。

3日目。山中で疲労困憊する。

3日目。ラフ人の村からサイモンさんの家へ。

4日目。村の儀式

4日目。サイモンさんの家からアカの村へ。

5日目。トレッキング最後の日

6日目。チェンライの一日

7日目。チェンライからチェンコーンへ。

8日目。往復216円の海外旅行。(海外ではないけど)

9日目。さよなら、チェンコーン。

10日目。バンコクまでお使い。

11日目。サファリワールド、バンコク

12日目。バンコクから27円で行けるタイ湾。

13日目。日記の終わり

2012年06月07日

3日目。ラフ人の村からサイモンさんの家へ。

茂みの中の坂をのぼりきると、森が終わった。草地になっていて、たしかに頂上だった。荷物を降ろして、水を飲んだ。雨は収まって、晴れていた。私はやっと気分が楽になり、サイモンさんと少し話をした。


私が40歳だと言うと、サイモンさんは驚いていた。27、8歳だと思っていたという。この後、彼は何度もいろいろな人たちに、私が何歳かとクイズを出していた。村の人たちから見ると私は若く見えたようだ。腰の曲がった老人は私のことを15歳だろうと言った。ここでは、色白で軟弱なまま歳をとることは出来ないのだ、と思った。それから、タイ文字表のTシャツを着ていたのもあるかもしれない。あいうえおのTシャツを着れば、だれだって少し幼稚にみえる。


サイモンさんは48歳だった。19歳のとき18歳のラフの娘と結婚し、いまは2歳半の孫がいる。


頂上の草地からは、ラフ人の村までの下りの道があった。たとえ土の細い道でも、道があるだけでどれだけ歩きやすいことか。また雨が降りはじめたので、私たちは速足で道を下った。


村に着いたのは14時くらいだった。一軒の家の広縁(高床式の家にだいたいある、一部屋ちかい広さの、床と柱と屋根からなる部分。なんと呼ぶのか知らないので、広縁ということにする)に荷を降ろし、坐った。Tシャツを着替えると乾いた感触が気持ちよかった。雨がだんだん強くなっていった。広縁の上に犬が二匹寝ていた。私もその傍らで横になった。雨はザアザアと激しく降り、雷が鳴っていた。もっと強く降ればいい、と私は思った。いま屋根の下にいる事が、途方もない幸運に思えた。今日はもう歩かなくていいと考えるだけで、心が晴ればれとした。そうやって寝ころんでいるうちに、雨は上がった。


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驚いたのは携帯電話がつかえたことである。バンコクに電話してみると、つながった。村からは車の通れる道が外につながっていて、一台の小型トラックが人を乗せて出て行った。村にはバイクもあった。私たちは、村の裏山を越えて、ここへ来たようだった。


雨が上がってしばらくすると、サイモンさんが「イキマショカ」といった。ここに泊まらないのか! また歩くのか! 私は驚いた。しぶしぶとサイモンさんについて出発した。今度は畑のあぜ道のような道で、下りが多く、さっきよりは楽だった。しかし、小川を渡るとき、置かれた飛び石を踏み外して水没し、靴の中が水浸しになり、グチャグチャと気持ちの悪い音を立てながら歩かなければならなかった。一時間くらい歩いただろうか? コンクリートの道に出た。それがサイモンさんの家につづく道だった。私はサイモンさんの家に泊めてもらうことになっていたのだ。スーツケースも車で運ばれてきていた。


こんなことなら、余分な着替えや、重たい懐中電灯などはスーツケースに入れといたのに、と恨めしく思った。と同時に、シャワーを浴び、ベッドで眠れると思うと、とても嬉しかった。


一休みしてから、サイモンさんとビールを飲んだ。カエルを焼いたものを出されたので、ありがたくいただいた。いままで食べたどのカエルより、カエルらしい姿をしていた。


005003.jpg 005004.jpg (カエルをねだるネコ)


そのうちに夕食になった。朝、市場で買った魚、豚、野菜が出て、豪勢だった。奥さんも一緒に食べるのかと思ったら、私とサイモンさんの二人だけだった。


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夜、すぐ近くの田んぼに蛍を見にいった。蛍を見たのはこれが初めてだった。サイモンさんは、「ホタル」は英語で何というのかと私にきいた。たぶん、欧米人は蛍に関心がなく、サイモンさんが蛍について話すのは、日本人相手だけなのだ。私は、なぜ fireflies という言葉を知っていたのだろうか。


夜は蚊帳の中で寝た。深夜、目を覚ますと耳元でトッケー(ゲッコー、鳴くトカゲ)が鳴いていた。トッケーを聞いたのもはじめてだった。トッケーが蚊帳の中に入ってきたのだろうか? と考えているうちに、また眠ってしまった。
posted by yanagisawa at 16:22| Comment(0) | 日記
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